日々の晩酌を中心に、時々我が家の虎猫兄弟なブログ。
 スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 太陽酒造「赤石 太陽 おり酒 酒槽しぼり 純米吟醸」、あるいは酒蔵が消されかける話
2008年02月17日 (日) | 編集 |
2008年2月16日

13日にちょっと酔いが過ぎてしまったために14日と15日は大事をとって二日連続で休肝日にしていた。

さて、前回の記事でも触れたが、兵庫県明石市にある太陽酒造がこの三月で消えて無くなっていたかもという話である。その辺りの話は現状ではどうしても一面的な話になってしまうので、すでに出回っている話から判断して頂きたくしかないが、個人的には少なからず憤りを感じている。


なにわともあれ、太陽酒造の清酒はこれまで味わったことが無かった。また、こういう事情だからと手放しで単に応援するから購入するというのもどうかとも思える。ただし、木槽で絞るなど昔ながらの製法にて兵庫県産山田錦のみを用いた年間50石(一升瓶で5,000本)規模の少量生産の蔵、少なからず興味を抱くものである。折しも馴染みのかどや酒店さんが取扱を始められたとのことで、早速試飲させてもらいに訪れた。今年の新酒である純米吟醸無濾過生原酒の「たれくち」と「おり酒」(どちらもものは一緒、上澄みか澱の部分かの違いである)、それと8年熟成の特別純米古酒の三種類が来ていた。新酒の方はつい先日に絞ったばかりらしく、新酒特有の苦味や荒さは感じられるものの爽やかな風味とほどよい旨味具合でなかなかのもの、澱の方はいわゆる活性状態、元気に発泡していて実に美味い。古酒の方は古酒特有の甘い香りで飲み口は軽い。ゆったりと燗にして味わいたいとも思わせるものだ。この日はちょうど兄の友人が泊まりがけで来られていて、一緒に家で鍋にする予定だったので、その場で頂くのに炭酸のシュワシュワ感が楽しめるのが丁度良いだろうと「おり酒」の一升瓶を購入するに至った。それが表題にも掲げた「赤石 太陽 おり酒 酒槽しぼり 純米吟醸」である。

イメージ 1

この「おり酒」の一升瓶、活性状態ながら穴あき栓では無い。かどやさんが今回は普通の栓にしてもらったらしい。そうなると買った当日に開栓すると吹きこぼれてしまう危惧がつきまとう。あまり振動を与えないようにしながら持ち帰り、鍋を始めるまでの1時間ほどはベランダに出して安静にしておき(すでに日は落ちており、この日の冷え込みでは冷蔵庫よりベランダの方が間違いなく温度が低かった)、吹きこぼれた場合に受け止めれるように大きな鍋を用意しておそるおそる開栓、最初のガス抜きの時点で盛り上がってくるものの無事にこぼさずに開栓出来た。瓶詰めからそれほど日数が経っていなかったのでそれほど圧が上がっていなかったのだろうし、本日の冷え込みも功を奏したのだろう。

イメージ 2

それほど吹きこぼれそうなことは無かったものの、しっかりとガスは含んでいる。シュワシュワ感が充分に感じられ、澱だけに米の旨味がなかなかのものだが、しっかりと発酵させたと思わせる味切れにある。原酒であるのでアルコール度数は19度、スイスイ呑めてしまう危険な酒とも言える。牡蠣鍋とともに頂いていたが、ゲストにも喜んでもらえた様子で(活性清酒というものも初見ということもあり)、結局は一升の半分は頂くことになった。活性系の澱酒としての醍醐味は十二分、お世辞でも何でもなく、期待通りに美味しゅう頂いた。

それにしても、この酒を首都圏で100石売ることが出来なかった(20石しか売れなかった)というインターセラーズには実に疑問を感じる。清酒の市場創出を掲げているにも関わらず、である。確かに昨今、清酒の消費数量は下がっている。ではそのデータを見ると以下の通りである。

清酒消費数量
1995年度(H7):1,262,438kl=約7,013,544石
2000年度(H12): 977,441kl=約5,430,228石
2003年度(H15): 826,467kl=約4,591,483石
2004年度(H16): 745,734kl=約4,142,967石
2005年度(H17): 719,336kl=約3,996,311石
2006年度(H18): 688,403kl=約3,824,461石
※消費数量とは、酒類小売業者の販売数量のほか、酒類製造者及び酒類卸業者の消費者への直売数量を含めた数量をいう。
※一石=0,18klとして換算
出所:国税庁統計年報書 各年度

下がっているとは言え、2006年度で380万石以上の消費にある。ではその内で首都圏の消費数量はどうか。

首都圏における2006年度清酒消費数量 
合計 215,249kl=約1,195,828石 
全国消費量に占める割合 31.3%
※日本での首都圏は、首都圏整備法の定める区域である東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県の一都七県であり、その都県の消費量を合計した。
※一石=0,18klとして換算
出所:2006年度国税庁統計年報書

つまり、首都圏の清酒消費の年間市場規模は100万石以上である。この市場規模に対して100石を販売出来なかったというのはどのように捉えられるか。「清酒の市場創出」や「日本酒どん底からの復活」を掲げている企業の販売成績としていかがなものか、そこがどうにも腑に落ちない。

そういえば、インターセラーズの存在を初めて知ったのは静岡の富士高砂酒造の買収の報道の時だったと思う。その当時、富士高砂の山廃酒を頂く機会があり、その風味を面白いと感じていた矢先だったために、これが今後呑めなくなるかも、という危惧をふと抱いたものだが、今回の太陽酒造の騒動を見ているとそれが現実になる日は遠く無いかもしれない。
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。