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 「錫の酒器」の見逃せない危惧
2009年07月15日 (水) | 編集 |
色々と錫の酒器について調べていた際に、京都の老舗錫工房、清課堂HPのブログ記事で驚くべき話題を目にした。

http://www.sunaba.tv/seikado/20060904

内容については上のURLを参照して頂ければと思う。質・造形の差違による価格差というだけであれば、最終的に消費者にゆだねられてしかるべきであり、記事内容に商売上の利害関係が存在していることを考慮する必要はあろう。しかし、ここで見逃せないのが「2、材料」の箇所、特にアンチモンに関する規制の話である。

ここで出てくる「ピューター」、しばしば錫と混同して用いられている場合が散見されるが、正確にはピューターは錫合金である。一般的には9割強の錫と、アンチモンと銅(以前は鉛)などで構成されている合金である。その、ピューターの場合に含有しているアンチモンは人体に有害性を持っているかもしれないということである。ピューターの形で存在しているアンチモンがどれだけの影響を及ぼすか、というのはどうもまだ明確に確認されているわけではないようだが、食品衛生法で含有率が規制されていることは、公的にもその有害性が危惧されている証拠であろう。

食品衛生法による規制について、一応、確固たるソースを探ってみたが、ネット上で手っ取り早く見つかったのが以下の厚労省の資料、「食品衛生法第18条及び第62条に基づく器具又は容器包装及びおもちゃの鉛等の規格」であり、このなかにアンチモンに関する規制が含まれているようだ。この資料はアンチモンに関して直接扱ったものではないが、4ページ目をご覧頂ければ5%以上アンチモンを含有する金属の食器や酒器を製造・修理してはいけない、という規制があることがわかる。
http://www.fsc.go.jp/senmon/kagaku_osen/k_o_kanjikai-dai1/k_o_kanjikai1-siryou3-1.pdf

ピューターの場合、アンチモンが7%程度含有している場合が一般的な配合率としてあり、その場合は食品衛生法に引っかかることになる。ただ、ネット通販でもピューター製品で、アンチモンの含有率2%で食品衛生法の基準をクリアしていることを明記している場合も散見され、必ずしもピューターの食器・酒器=食品衛生法違反というわけではないだろう。しかし、しかしである。5%以上なら有害だが2%なら安全だ、と本当に言えるのか、実は潜伏期間の長い重篤な疾患を引き起こすかもしれない、その辺のところは特に消費者(ここではピューターの食器・酒器を日常的に使用している人)は考える必要があろう。

裏がとれているわけではないので明言することはできないが、清課堂の記事の言うように、「錫の酒器」として販売されている低価格品(見たところ、伝統工芸の工房で造られているものの3分の1程度の価格帯の物がごろごろしている)が、実はピューターであったとしたら大問題である。アンチモンの含有やその有害性の危惧に関する情報が公正に伝えられていないことになる。

これ以上はもう言いませんが、錫の酒器を買い求める場合、新品にしろ中古にしろ、出自(生産地や製造元、素材)の明確なものを選択することが無難であろうと思える。自分も含めてだが、「錫」だからと手放しで何でもありがたがり、飛びつこうとする思いを戒める必要があろう。でなければ「釣られる」あるいは「ババをつかまされる」結果となるかもしれない。
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