日々の晩酌を中心に、時々我が家の虎猫兄弟なブログ。
 スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 寒波が近づくと燗酒が恋しく
2009年01月10日 (土) | 編集 |
2009年1月9日

予報によると寒波が近づいているという。東日本の方では冠雪している様子であるし、明日には西日本でも雪が降るとも言う。日が暮れて夜になるとじわじわと寒さが染みてくる感覚がある。

0109日高見本醸造

こうなってくると燗酒が恋しくて仕方ない。手元にある清酒にて特に晩酌向きの本醸造、「日高見 本醸造」を頂いている。開栓して当初は吟醸的に感じたが、しばらくしたら落ち着いても来て、しっとりと旨味が楽しめる趣。燗にすると実に軽快。開栓後の変化というのがまじまじと感じられるのは清酒の醍醐味でもある。「もう少し寝かしてから飲めばよかった」や、逆に「開栓後近日中にもっと飲んでおけばよかった」と思うこともあり、このような悲喜交々も晩酌ならではの楽しみでもある。

この頃、改めて考えてしまうのだが、そのお酒を一杯だけ、一回だけ飲んだだけではその内容の全てを語ることなど出来ないと思う。そのお酒の熟成や保存状態(場合によっては常温保管でも良い方向に作用するということもある)、開栓後の経日変化、その年度の造りにおける特徴などを考慮するだけでも、100%全く同じ味を体験することなどありえない。ましてや、飲用温度、清酒と合わせる肴・料理との相性、複数の清酒を頂いている場合には飲む順番、呑み手の体調や腹具合による味の感じ方の違いなども当然無視出来るはずもなし。お酒の風味についてのレビューはあくまで、その日その時の条件のもとでの感想を述べる以上の何でもない。おおよそ本ブログもそれをしている程度のものである。

かつて、自分の体調などの状態を棚に上げて、ブログ上にて外呑みで冷やを一杯飲んだだけの清酒銘柄を悪しく言ってしまったことがあり、それを諭されてハッと気付かされた、という経験がある。お酒自体に対しても、造り手に対しても、このような行為はあまりにも失礼であり、また、マイナスの印象を書き表し公表するということはそのイメージだけが一人歩きする危険性も含んでいる。もし、どうしても納得のいかず、苦言を呈す場合は、利き酒の流儀に可能な限り則り、体調を整え、襟を正した上で味わい、それに加えて杯を重ね晩酌をする体験を経た上でなければ礼節を欠くだろう。もっとも、単にマイナス面を引っ張りだすのではなく、それよりもプラスの面、魅力のある点を見出していくのが道理に適うことと思うし、それが面白くもある。無理に悪口を記す必要もない。「魅力を引き出す」、あるいは「魅力を見出してあげる」のが呑み手としての礼儀だと私は思う。もし、不満を抱くようなお酒と出会ったしまった場合でも、それを選択してしまった己の非は全くないのか、その日の体調はどうだったのか、料理の選択はどうだったか、複数銘柄をとっかえひっかえした場合は飲む順番がどうだったか、自問自答をすることが必要だと思う。私もたまに苦言めいたことを書き記してしまうことはあるが、特に外呑みで一杯飲んだだけと言う場合、好印象に残ったものに対してのみ、寸評程度に留めるように心がけている。また、☆などを用いて五段階評価をする行為が往々にして拝見されるが、お酒の魅力は一様の基準で同列に評価しきれるものではない(本格的な利き酒のように、可能な限り同一の条件のもとで同時に行い、評価基準を定めている場合は別)という考えから一切行わない。段階、言うなれば点数をつけているということになり、数字は上下の順序分けにつながり、その数値が一人歩きする場合も懸念される。個人の賞賛にしろ苦言にしろ、言葉で表現出来ない以上のことは示す必要などない。

一介の未熟な酒徒に過ぎない者であるので、これが全くの正道であると主張するわけではありません。ただ、私のスタンスとしてこの事は一度はっきりと書いておきたかったのです。本日の晩酌の話から飛んでしまい申し訳ありません。

スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
同感ですね。
まず、「呑み手としての礼儀」という点で賛同します。

まぁ、確かに一口飲んだだけでも「旨い」「不味い」がはっきりとわかる(認識できる)こともままありますが、私も例えばブログなどで記事に扱うときは、できる限り飲み重ねてから紹介するように心掛けています。(※一升だけでは足りない場合もあり。逆に気に入らない場合は記事として扱わず、が基本姿勢ですね。)
往々にみられる記事・・・。要は、品評会の審査員や雑誌の評者などの物真似なのでしょうが、時として酷く滑稽に映ることがありますね。逆にそれがツボにはいるときもありますが(笑)。私には真似できません。する気もありませんが。
2009/01/10(土) 12:48:53 | URL | 和 醸 良 酒 #en9qG856[ 編集]
和醸良酒さん、礼儀・マナーが欠けてしまうと語るに落ちてしまうと思います。また、「独断と偏見」や「個人的な感想」と掲げた(まぁ個人のブログの場合は初めから前提となりますが)からといって、思った事、感じた事をそのまま書き表して許されるものではないと思います。それこそ「自由」と「自分勝手」の違いのようなところでしょうか。

程度の差はあれ、☆評価系の記載をされている方は多いですよね。これ使うといちいち表現せずに済んで楽だからかもしれませんが、それで手を出してしまうんでしょうかね。。。
2009/01/10(土) 15:32:10 | URL | こねくろ #RuqWbrxY[ 編集]
はじめまして、こねくろさん。hawk89と申します。
私は嗜好品であるお酒に対する楽しみ方は、
美味しいと感じる感性と、そのお酒が何故美味しいのか
分析する知性、それらを統合して魂に刻み込む悟性だと
思っています。
ひとそれぞれ好み、個性があり、美味しさを共通評価
できるものでは無いと。だからこそ、まれに同じ嗜好の持主に
出会えるとシンパシーを感じるのだと。
したがって、一個人の感想を公表する場合に必要なものは
紳士としての品格、マナーだと思います。
こねくろさんのような方がおられることは
お酒を愛する人として誇りに思います。


2009/01/11(日) 13:41:11 | URL | hawk89 #WxeslfD.[ 編集]
hawk89さん、はじめまして。身近なブログのコメント欄にて時々拝見致しております。
そのように言われるとこそばゆい感覚がありますが、そのように仰って頂くと大変有り難く存じます。
私の場合はブログを通じて、特に太鼓持師やT.JACK師といった方々との交流の中で以上のスタンスに至っていったという経緯があります。それこそ、これらの方々との間に一定のシンパシーを感じられるからだろうとも思います。
感性・知性・悟性のお話も実に的を射たお話と拝察致します。
2009/01/11(日) 21:47:34 | URL | こねくろ #RuqWbrxY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。