日々の晩酌を中心に、時々我が家の虎猫兄弟なブログ。
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 つまりは毒まんじゅうに手を出してしまったということですかな
2008年09月10日 (水) | 編集 |
2008年9月10日

さてと、食品公害であり、ここまで酒業界関連で話題になってくると無視は出来んですなぁということで事故米の件。社会現象としては、どこに事故米が混入しているかどうかが100%明白では無いという疑心暗鬼の現状で風評被害も懸念され、手抜かり無く醸されている酒造家及び商いで酒を扱ってられる方々にはお見舞い申し上げます。

先に個人的な話、今年の梅酒仕込には我が家に放置プレー自家熟成されていた西酒造の「宝山紅東」の15BYを用いたんだが、大丈夫かねぇ。農水省の公表している資料では平成15年度から事故米を該当企業に売却していた様子である。一応、現行商品では「薩摩宝山」以外には件の米は使用していないと、わざわざ西酒造の商品が販売主力の酒屋からも案内メールが来たが、バニリンの前科がある以上、全く信用していない。ならばなぜ「宝山紅東」があるのかと言えば、これは以前にも述べたが若気の至りとしか言えない。久しく口にしていないので現状はどうかわからないが、云年前に呑んだ「吉兆宝山」は確かに美味く、それゆえ一時は西酒造の焼酎を好んで呑んでいたためだ。ま、実は西酒造の焼酎に対する決別の想いもあって梅酒仕込に投入したという裏事情もあったりするが、あちらさんの方が再び地雷を踏んじまったという顛末、というところか。(前科についてよくわからない人は「バニリン」「ちびちび」あたりのキーワードでグーグられたし)西酒造マンセーファンには知らぬが仏かもねぇ。

さて、今回の事件の責任は確信犯的に事故米を販売した業者にあることは間違いなかろう。そしてひとまずは酒業界にとって逆風となろう。ただ、結果的には酒業界にとってプラスの方向に働くだろう、と見ている。なぜなら、渦中の酒造メーカーは生産現場までトレース出来ないような(つまりは品質のチェックが出来ていない)米を使用していたということであり、そして、廃棄処分せねばならぬ酒を造ってしまったのである。腐造してしまったに等しい。今回の事件は氷山の一角に過ぎないかもしれないが、結果的に抜き打ち監査がかけられた様な事態である。このことで、原料米に関する注目度は自ずと高まり、事故米の流入する余地は狭まることになり(つまりは、このような事件を受けて、酒造メーカー側が原料に使用する米の品質や出生のチェックを厳しくせざるを得なくなる)、むしろ従来より原料米に拘っていた酒造家にとってはアドバンテージとなろう。

今回の事件の被害・加害の構図は、加害者が事故米の販売業者、被害者はそれを購入した諸々の食品メーカー、と見るべきでは無いと思える。食品はその原料から出発しているのであり、食料品加工業・酒造業と原料となる農作物の供給者とは一蓮托生である。生産現場までトレース出来ない(品質の検証が困難な)原料に手を出すのは消費者への背信行為と見て取れる。原料米の品質チェック体制が不十分だったメーカーの存在が事故米を偽って販売する業者を生み出す余地を与えてしまったのでは無いのかと。あくまで現状での私的な推論に過ぎんが。

まぁ、この際なので、過去に遡って徹底的に流通経路や納入先の解明を農水省には望みたい。(国の事故米処分から端を発したようで、責任問題も含めて構図はかなり拡がる様相を呈している。なので農水側もきな臭いが…)


<9月11日追記>
連日続くこの件に関する報道によると、渦中の酒造メーカーはマスコミに対し「国産米を発注した」「価格も決して安くなかった」との言を述べられている。一方の転売企業の手口が(その当該者の言も含めて)まだ検証途上、つまりは全容は明確になっていないように見受けられる。この点の事実関係が不明確であることから、酒造メーカー側の主張をひとまず受け入れる形で、本記事中で「安い輸入米に手を出した」というニュアンスの部分はひとまず削除して若干の修正をした(現時点では断定は出来ないということ)。ただ、酒造メーカー側がよしんば完全に騙されてしまって国産米と思い込んでいたとしても、出生がよくわからない、それがトレース出来ていないような米を使用したというのは事実であろうし、取引先の選定にミスがあったと言える。安い原料を用いた、という事よりも、取引先の見極めが出来ていなかった(原料の値段以前に品質をチェック出来ていなかった)、という点の方に問題の重きを置き、提起しているのが本記事の主旨である。清酒メーカーが破砕米として仕入れたので国産か輸入かは判らなかった、ともっともらしい理由の様な失言を述べていたが、(信頼関係に依拠していたとはいえ)そもそも品質チェックを切り捨てていたことを晒してしまっている。

また、私自身も明確に認識していなかったのだが、輸入米(タイ米)を焼酎の麹米に用いること自体は問題は無く、むしろタイ米の性質上、麹米に適しているという側面があるといい、焼酎の生産現場では一般的に普及している様子である。詳しくは某HPの最新記事を参照。ここまで過疎ブログの細かいところまで読む方にはどこのHPかは察しが付くかと。私自身は、泡盛の場合は当然として、芋焼酎等でもタイ米が使用されている場合があること自体は認識していた、という程度だが、そのタイ米にも品質がピンキリだろうと感じており、この話は焼酎業界全体の擁護にはなっても今回の渦中の酒造メーカーの擁護とはならないというのは言うまでもない。

後、も一つ追記、とある西酒造と特約の酒販店からのこの件に関するDMがまた来たが、「健康被害の心配はないというが自主回収、廃棄処分を決定した」「それの損失は約4億円というのに、凄いことだ」と、企業の英断を賛美し(この場合は特約店としての利害が絡むので当然だが)今後も応援していくという。個人のブログ等でも同様に西酒造の英断賛美の記事は散見される。一見、CSRを果たした立派な企業との演出に捉えられるのかもしれんが、私見では「予見可能性」や「予防原則」に則っての損失の回避を怠った企業、原料の選定を徹底していれば遙かに低いコストで済んだので損失は身から出たサビ、と思うんだがね。
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